JR蒲田駅で下車。
第一京浜沿いを歩いたら、ここにあったか、トランプ・タワー。
2019年の年の瀬のこと、僕は玉の湯さんを詣でたのです。
最寄り駅は京急の穴守稲荷駅。4km歩きました。
「大晦日を持ちまして 長期休業とさせて頂きます。」とな。
廃業ではなく、長期休業なあたり、まだ希望は残されている、はずです。僕はそう捉えました。
23番の下足入れはすでに埋まっていました。
島カランは1列。お風呂は女湯側から円形の湯船と四角い湯船が並んでいました。円形の湯船はジェットが縁に沿うようにゆるく吹いていました。
女将さんに尋ねると、それはやはり「人間洗濯機」で、往時はそれは轟音を伴うジェットっぷりだったとのこと。
ジェットがゆるい分、のんびりと、そして厳かに湯に浸かることができました。円形に縁にそって、両腕を伸ばして置いて。だらんと。
お湯は案の定、熱めでした。寒風吹きすさぶ中、JR蒲田駅からとぼとぼと歩いてきた甲斐があったというもの。「カラダの芯から温まる」を実感できたのでした。
それは熱かったのがサウナでした。拷問かと思いました。
延々とミストが焚かれた室内は、入るなり視界一面、蒸気で真っ白けでした。蒸気の鋭い熱さでどうしても耳の先っちょが痛くなってしまうから、1分たりとて中に居られませんでした。つまり、延々とロウリュウ状態。文字どおりボイラーが暴走*1していました。
しかし、入り口の右下に蛇口があることを見つけました。熱気を堪えてひねってみれば、冷水が出てくるではありませんか。すかさずケロリン桶を携えて中に入り、桶に冷水を貯め、熱さに耐えられなくなったところで冷水をBUKKAKE・オン・ザ・ボディ。
これがd筆舌に尽くしがたい気持ちよさでした。玉の湯さんには水風呂がなかったけれど、もはや不要でした。言うまでもなく、交互浴よろしく、熱波&冷水BUKKAKEを幾度となく繰り返してしまいましたとさ。
ふと、思ったのです。これは新発見ではないかと。
人よりもわりと数多くの銭湯を巡ってきたと自負するところですが、それでもまた新たな発見ができたことに僕はとてもうれしくなりました。
ひとりで玉の湯さんを詣でたものだから、この新発見を誰かと共有できるわけもなく…。
いやいや、番台に女将さんがおられるではないか!と女将さんにとくとくと「暴走熱波ミストサウナで冷水浴び」の魅力をとくとくと語っている自分がいました。
帰路は素直に京急に乗って、蒲田まで出ました。
オーバーヒート状態だったのでしょう、汗がひかなくて困りました。