先般、東京銭湯お遍路に東京メトロの24時間券が有用だとご紹介しました。
東京の北の辺境に位置する足立区に生息する僕にとって、南の端の、それも温泉銭湯のメッカこと蒲田に往くのにこれまた有用なのがJRの都区内パスです。
北千住駅から蒲田駅まで、ふつうにJRだけで縦断すると片道470円、往復940円かかります。
では、この都区内パスはおいくら万円かというと750円です。差額にして190円。ローソンストア100でペットボトルのお茶と20円値引きシールの貼られたおにぎりひとつが、あと数円出せば買えるのだからお得というほかありません。
というわけで、この日僕は綾瀬で野暮用をすませた後、北千住駅のひとつお隣の綾瀬駅でパスを手に入れ、いざ蒲田駅の温泉銭湯へ出発しました*1。
常磐線に乗り換えるために下車した北千住駅にこんなモノがありました。
「サテライト オフィス サービス」だと…? これって、自宅に自分の居場所すらもてない、「社会のボトムズ」こと能なしリーマンのためのオナ小屋ですよね。
まさに日本は斜陽。どんどん貧しくなっていきますネ。
この日はさらに両国に寄り、2月から月イチで通い詰めているカットハウスMERYLさんで散髪しました。1,050円で大満足。
もちろん、両国駅の自動改札は出るも入るも都区内パスだけで華麗にスルーです。
蒲田駅に着いてからは一路南下。歩きました。
趣ある雑色熱帯魚店のある角を曲がるとヌーランドさがみ湯さんが、京急雑色駅を過ぎて芝信用金庫のある角の先には隆の湯さんが佇んでいました。
ヌーランドさがみ湯さんは訪問済みです。お台場の現場で完徹した朝に、朝風呂に預かれる銭湯ということでチョイスしたのでした。
内湯の黒湯水風呂が広くて冷たすぎて、それでいて贅沢なオーバー風呂ーなだけに、黒い水で床が一面真っ黒になるのがたびたびだったことが妙に印象に残っています。
一方で、隆の湯さんは未訪問です。外観はまさに僕の好物の、いい具合に枯れたビル銭湯ですね。無料のサウナがあるとのことです。また評判の高い草津の湯の薬湯がどんなものか、気になりますね。
というわけで、この日の目的地である大田区仲六郷の照の湯さんで朝風呂に投湯した次第。
とんでもない照の湯さんでもいつもの如く長湯を貪れば、当然腹が空きますわ。湯上がりは京急雑色駅へと続く商店街の端にあるマルミで洋食に洒落込みました。
Aランチ650円の「焼き肉のセット」が果たして洋食なのか、そういう議論は置いておきましょう。まあ、美味しかったです。
相客の汚ねえ中年カップルがビフテキとハンバーグを食いながら、スパスパと紫煙を燻らせたのが辛かったです。食後の余韻など愉しむことなく、金を払って、そそくさと店を後にしたのでした。
ついさっき歩いた道をトレースして、蒲田駅に着けばまたJR都区内パスで帰路についたのでした。
今回はJR都区内パスをご提案しました。おまえらの銭湯ライフの一助となれば、おれ様HAPPYです。