ほんとうにもう何もかもどうでもいい

銭湯やらいろんなところに自転車やら自分の足で走って行ったことなどを書きたいですね。

わが町竹ノ塚から獨協大学前<草加松原>駅まで散歩をすると、人は憂鬱になる

3連休の初日。松原団地駅、もとい獨協大学前<草加松原>駅まで歩いた。距離にして、Nike Run Club計測で7.4km、計測後も3km弱を歩き、計10kmほどを散歩した。

 

元パチンコ屋を居抜き改装したDVD鑑賞屋(オナニー部屋貸屋)の前で、染みのついた、汚ねえライトグレーの上下スウェットを着た中国人の爺さんに突然中国語で話しかけられた。「タケノツカ・エキ」と言っているように、何となく聞き取れた。

「ゴー・ストレート、4トラフィック・ライト、ターンライト、アンド、ゴー・ストレート」などと稚拙な英単語を並べるだけしか話せないのが辛かった。

しかし、なぜこんなところにわりと軽装な、中国語しか話せない爺さんがいるのか。その場で110番通報する機転が利かなかったことに激しく後悔した。

サイタマの辺境で918万円もするASTON MARTINが売れるもんなのか。しかし、この中古車屋はずいぶんと以前からこの手の高級車を扱っている。顧客層がどんな輩か、僕には薄々わかる。

臼消しAVレンタルビデオ屋は皮膚科になった。すんげえピザの、元ブリヂストンサイクルに勤めていたという店主が営むロードバイク・プロショップは薬局になった。そして、ビデオ安売王はボケ老人を騙くらかす健康ショップになった。

サイタマ県民の生活はサラ金なくして成り立たない。

騒々しく、排気ガスくっさい幹線道路を歩いているのがほとほと嫌になった。脇道にはいったところにあったのが石関家屋敷林。ただ、石関家の屋敷はもはや人の手が入っていない廃屋のように見えたし、屋敷林も自然に還ろうとしていた。

それを示す立て看板の文字はすっかり色が抜けてしまっていた。草加市の行政の停滞っぷりを思い起こさせるし、その象徴として否定できないと思う。

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その周辺がわりと香ばしかった。

ヤクザの事務所もあいかわらずだった。

「市長との関係が指摘されている暴力団幹部が市庁舎内を舞台に市発注工事がらみの恐喝で百万円脅し取る――。埼玉県草加市(木下博信市長)で、前代未聞の恐喝事件が起きました。」

2006年の出来事。木下市長。「朴」さんですかね。

ソープランド、タレントCLUBもあいかわらずで何より。

草加駅に着いた。

岡田家の墓が並ぶ草加駅南側の通り。

草加駅ガード下の商店街でトイレを借りた。隣で用を足した魚力の店員が、チンポを握った手をいっさい洗うことなく、店先に戻っていった。魚屋さんは水仕事なだけに手を洗う水を節約したわけですね、わかります。

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もうすっかり越谷・草加流の面影はない。ここは停滞していて良かった。陰のない街はつまらない。わが町竹ノ塚もそうだが、「陰」こそ停滞しているべきだった。

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再度、墓と香ばしい家並みに出くわす。出くわすと述べたが、僕が大学に通っていた頃と変わらない風景である。

何事もそうだし、あたりまえの話ではあるが、カツカツだとより良くはならない。余裕あってこそのハッテンなのだ。ただ、草加の街はもはやこのままでいい。このまま、あと20年も経てばこれが魅力になる。

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日が暮れた頃、冒頭の獨協大学前<草加松原>駅に着いた。目的はそのやや先にあるホムセンで、このたび手に入れたTacx Neo Smartを置くためのバスマットを調達することだった。

しかし、モノはあれど、欲しい色(ダークグレー)ではなかった。取り寄せを依頼して、店を出た。

さらに駅から1.2kmほど歩いた先にある定食屋でレバニラ炒め定食を食べた。ドカチン、工員、トラック野郎といった底辺ブルーカラー層の巣窟にある店だけあって、やたらと山盛りのご飯が嬉しい。ガツンと濃い味付けのレバニラ炒めとの交互食が捗った。

店の名は「食事処 千一家」。店の雰囲気はカウンターこそあれ、その家に食べに来ているかのよう。先客はやはり化繊の作業着を着たオッチャンがひとり。後から子供連れが2組と若者が来店。賑やかになった。メニューはもっともカレー系がデカ盛りで評判とのこと。