こんなんなっとるとはゆめゆめ思わなんだ。
目隠しをされたガラスの向こうに人影がありました。コツコツとノックしたら、中の人が応えてくれました。あれこれと尋ねるも僕の知りたいことはいっさい教えてくれない、との至極あたりまえのことがわかったところで、早々にお礼をして、後にしました。
歩きながら、良いこと悪いことを思案していたら、東京スカイツリーに着きました。
マックでコーヒーを飲みました。久しぶりに飲むマックのコーヒーは苦味ばしり、それでいてすっぱくて、不味かったです。たいへんわかりやすい、淹れてからしばらく経ったコーヒーの味がしました。
小腹はなんとなく満たせど、気分はまったく晴れませんでした。
こういうときこそ、銭湯ですね。湯気といっしょに嫌な気分を霧散させちゃうのだ、とばかりに大黒湯さんに来てみたよ。
だが、どうして…バカなヤングはとってもアクティブとばかりに、露天風呂やら内風呂、脱衣場を武漢ウイルスを撒き散らしながらドラクエ行進する光景が容易に想像できてしまいました。
されど、押上にはさくら湯さんがあるのです。
フロントには若旦那が鎮座しておられました。初めてお目にかかりました*1。僕の入浴中、こちらの若旦那が何度も風呂場をパトロールされてました。その都度、床に残った泡を流したり(滑って転んだら、大変だ)、客が置きっぱなしにした椅子やシャンプー類を片したり(他のお客さんが不便しないようにね)と甲斐甲斐しく働いておられたのでした。それを見て、とてもよい気持ちになりました。
そして、この日も熱湯とシルク風呂が素晴らしく、僕の思いを果たすことができたのです。さすがの名銭湯、安心安定のさくら湯さんでした。