1月の台東区三ノ輪の「下町のラグジュアリー銭湯」こと改栄湯さんはまだ穴場でした。いや、コロナもとい武漢ウイルス騒動が猛威を奮っていた頃だったから、単に客足が遠のいていただけかもしれない。
お店の方が、20分に1度くらい、割と頻繁に見回りに来られるんですよね。だから、お風呂場や脱衣場が整っていて、非常に快適。
すべてが最新で、とりわけサウナと水風呂がある改栄湯さんだけに、うっとおしい「ドラクエ」がいないわけではないのですが、見回りの甲斐があってか、黙浴も保たれていました。この1月以来、主に仕事帰りに寄っています。
いわゆる銭湯ではないのですが、御徒町のサウナ、プレジデントに泊まったりもしました。1泊1食が2,500円と破格すぎる値付けに恐れおののいて、応援の意味を込めて、2週連続でしき○インスパイアの薬草サウナとサウナサン・システムの水風呂を味わい、カプセルで熟睡などしました。
2月はあの「ゆとなみ社」による東京進出第一号銭湯である十條湯を詣でました。さすがゆとなみ社、日曜の朝風呂を始めてくれて、もちろんその朝風呂めがけて詣でました。
十條湯さんへは銭湯お遍路の初期に行ったきり、ずいぶんと久しぶりの再訪になってしまいました。女湯との壁沿いにある水風呂が特徴的で、よく覚えていました*1。当時、未熟すぎて魅力を感じさえしなかった水風呂をしっかり堪能しました。水風呂の脇には新たにととのい椅子が設えてあるから*2、サウナ~水風呂~ひと休みが捗ったのなんの。
ただ、捗りすぎて、調子ぶっこいていたら、喫茶SPA*3でのモーニングを味わい損ねてしまいました。この初訪の頃と同じやらかしは、今後の宿題です。
3月は三郷市唯一無二の銭湯、大和湯さんの廃業が辛かったです。とうとう草加市、八潮市、三郷市とサイタマ県南東部から銭湯がなくなりました。本当にサイタマ県は行政も県民市民もアホです。心底、軽蔑します。
さて、大和湯さん。広い駐車場があって、クルマでよく来ました。家と江戸川のあいだにあるだけに軽くサイクリングした後、まだ日が高いうちに立ち寄るのが好きでした。もう、それができなくなってしまい、残念でなりません。
この日はカーチャンのママチャリ号で来ました。番台式です。しかし、いつもの女将さんは座っておられませんでした。若旦那さんが男湯側に立って、客をさばいていました。
風呂場の入り口の棚には貸しタオルが、これはいつもと同じく、折り目を揃えて、美しく積まれていました。ペンキ絵は早川さんの絵から中島さんの濃淡鮮やかな絵にいつの間にか書き換えられていました。長湯のできる、いいお湯加減でした。