本当だった。辛い。
それとなくそう告げるツイートで、大和湯さん閉店を知ったもののそのツイートには確たる根拠・エビデンスはなし。
「信じられない」。その思いだけで #ロードバイクで銭湯詣で ならぬ、カーチャンのママチャリをコキコキこいで向かいました。
到着したのは、開店してから20分足らずのこと。カーチャンのママチャリとそっくりなママチャリが店先と店の向かいの神社の鳥居の前にずらりと並んでいました。
駐車場も満車でした。
確たる証拠たる「閉店のお知らせ」は入り口の引き戸に貼られていました。
引き戸の向こうにはお兄さんが番台には座らず、立って店番をされていました。
三郷市唯一の銭湯、大和湯さんは江戸川と竹ノ塚の経路上にありました。だから江戸川でのサイクリング帰りに寄ることが多かったです。そのときに店番をされていたのは大女将さんでした。きまって番台に鎮座しておられました。
閉店の理由はまったくもってわかりません。建物か設備の老朽化なのでしょうか。しかし、客としてどこを見ても、それらが理由にはとうてい思えないほど手入れされているし、風呂場は目新しいです。そう、風呂場は数年前の、初訪の頃から変わらないきれいさです。
ペンキ絵は中島さんによる2017年の作でした。その前は早川さんのペンキ絵だったと記憶しています。
僕の1時間の入浴のあいだ、相客は平均して10人ほど。入り初めがまだ一番風呂と呼ぶにふさわしい時間帯だっただけに15人ほどと最多で、その後は減ったり、増えたりして、いい塩梅の賑わいでした。
そのなかには、いかにも「ちょうど近くに銭湯があるから、ひとっ風呂浴びていくか」的なノリの、関西弁を話す反社の2人連れがいました。片方は胸に親分の名前を彫っていたように見えましたが、目が悪くて読みとれませんでした。2人して湯に「黙浴」そっちのけでくっちゃべりながら浸かり*1、15分ほどで、椅子や風呂桶、使ったシャンプーをそのままに出ていきました*2。
こういうのをさんざん見ているから、#僕の銭湯 は反社連中、反社でなくても墨やタトゥーを入れた輩は出禁にするつもりだったりします。
#僕の銭湯 に比べて寛大な大和湯さんでは、カタギの客はもちろんのこと、反社の2人連れにだって、タオルを貸してくれます。
その貸しタオルが風呂場入り口のラックに3列、畳んで置いてあったわけですが、畳み方が統一されていて見た目が美しいなと。いや、統一されているのは畳み方だけではありませんでした。よくよく目をこらすと重ねたタオルの色の順序が3列で揃っていて、これにはびっくり仰天というか、狂気を感じました*3。
街の銭湯はほぼほぼ個人経営。ゆえに目を配ると必ず個性を見つけられるのがとても楽しいです。なんとなく入浴して、ああ気持ちよかった、も良いのですが、それだけではもったいない。
銭湯探訪の魅力をあらためて思い起こしてくれた大和湯さんでした。
3/31までにもういっぺん、以前のように江戸川CRをサイクリングしたあとに寄りますかね。