たしかWiggleで買ったフィジークのアリアンテ。
ロードバイクのラバ号にインストールして、長いこと使いました。元は白だったのを、染めQで黒くしました。それもハゲてきて、いよいよみすぼらしくなって、中華カーボンサドルにとって代えられて、ヤフオクに出すこともできず、しばらくクロゼットの肥やしとなっていました。
そんなフィジーク・アリアンテでしたが、このたびBD-1ちゃん号にインスコしたシマノ・プロ・ステルスっぽい中華サドルの破損が発覚。このたび白羽の矢が立った次第。
ただ替えるだけではつまらないし、やっぱり見た目がどうしようもなくみすぼらしい。表皮の貼り替えにチャレンジすることにしました。
革は日暮里のレザークラフトショップ、アンドレザーさんで調達しました。ほどよいシボのある黒の本皮。税込み550円のカゴに丸められて売られていた品。
こだわったのは厚み。0.5mmもない、ペラペラの革をチョイスしました。
牛革だろうか、豚革だろうか、それともヤギだろうか。そのあたり、実は革問屋のプロでも見抜くのは難しいと聞いたことがあります。
アリアンテっぽい形に型紙をつくって、革を切り出しました。
サドルと革の床面の両方にG17クリヤーをまんべんなく塗り、放置すること5分。
G17クリヤーが指で触っても、指に移らない程度に乾いたところで、革をサドル先端から後端までのセンターラインに貼り付けてやって…
そして、サドルの両サイドに向かってギュッとひっぱって、貼り付けてやりました。ほどなくして、余った革を折返しのマチを残して、ハサミで切り落としました。
正味1時間の作業でした。あっけなかったと思う一方、やり遂げた感が凄まじい。
クオリティはどう見てもいまいちなのですがね。
サドル先端はこのとおり。しかし、この後、いったん引っ剥がし、もっとギュッと革をひっぱってやることで、この状態からはだいぶマシにはなりました。
後端だって、このとおりのシワだらけ。ただ、このシワもプラハンで叩いて潰してやったら、まだマシになりました。
サイドはなぜかきれいに折り込めました。
元の表皮を剥がしたときに、いっしょにアンコも剥がれてしまったのが運の尽きでした。いや、下地処理のことがまったく頭になかった。
光に照らすとどうしても凹凸が目立つけれど、いやいやどうしてサドル自体の機能にはほぼほぼ影響ないし。これでまた10年は使えるはず。
そもそも中華サドルなんて、買う必要がなかったんじゃないか疑惑が浮上しました。
フィジークのICS対応初代ライトにも新しいCR2032をあてがってやりました。