カーチャンの衣類を洗濯して、干して、取り込んで。畳んでいて気がついたのはTシャツの肩のあたりの不自然さ。わかりますか?
縫ってあるのです。
僕のカーチャン、コロナもとい武漢ウイルスが囁かれはじめた2020年あたまの頃から、めっきりと老け込んでしまいました。特に弱ってしまったのは足腰です。今では自力で500メートルも歩けません。昨夏には一人で無理して歩き、すっ転んでしまい、目尻のあたりを10針以上縫う怪我をしてしまいました。
ねこのみいちゃんがお星さまになった2019年7月の頃には、それこそ毎日ママチャリで、パート先の介護施設に行っては働いていたというのに!
おそらく、カラダがいうことをきかなかったのか、Tシャツを思うように着れなくて、つい破いてしまったのでしょう。それをカーチャン自ら直したのだと容易に想像できました。もうなんだか、いろいろと辛い。
辛いと思う一方で、Tシャツの見た目は悪くもその直しっぷりだけを見ると、僕にはカッコよくも思えました。僕もそんなカーチャンの子。ジーンズのお尻の破れを、裏からあて布を貼り付けて、もうしばらく、さらにボロボロになるまで履くことにしましたとさ。