穴があいてしまいました。向かって右側の、表とマチとの際、10cm弱です。
INOV-8のRace Pack 3というウエストバッグです。その名のとおり容量は3リットルあります。Tシャツとパンツ、風呂道具、お財布類、スマホが入るので、もっぱら夏場の銭湯ジョグや自転車ロングライドの相棒として大活躍しています。
このヤレ具合からもお察しのとおり、かれこれ10年以上のベテラン選手でもあります。
穴はそれはもうパックリと、縫製が解けてしまいました。
この穴から、先日、家と自転車の鍵一式を収めたキーホルダーを落としてしまいました*1。
直すのにあたって、まず、よけいな生地のほつれを糸切りバサミを使って一掃しました。
バッグをひっぺがえすと、表とマチの生地をパイピングでくるんで縫われていることがわかりました。入れたモノの量に耐えきれず、表の生地だけがパイピングから抜けてしまった。そういうことなのでしょう。
次にこのパイピングの縫い目をいったん解きました。生地とパイピングそれぞれの固定と補強を兼ねて、接着剤で接着することにしました。接着剤はレザークラフトだけでなく、手芸全般の定番ともいえるボンド・Gクリヤーを使いました。
Gクリヤーがほどほどに乾いたのを見はからって、ポツポツと手縫いしました。再発防止のため、表の生地を余分にパイピング内に収め、かつパイピングの端を縫うことにしました。
手縫いなど、1年に1回やるかどうか。下手くそだから、縫い目が歪んだり、幅がまちまちしてしまいました。しかし、これはこれで味があっていいなと。
レザークラフトでの手縫いとはまた異なる集中力が求められました。楽しかったです。布で、手縫いだけでなにか作ってみたい気になりました。
完璧に直りました。はみ出でしまったGクリヤーは指で扱いて、拭ってやりました。
リップストップのおかげで大事に至っていない穴は、後ほどダイソーで補修布を貼って塞いでやりましょう。
このINOV-8 Race Pack 3、イギリスのWiggleで買いました。超円高の頃のことで、1,500円くらいの超激安価格で手に入れたことを覚えています*2。
実はINOV-8はこの後継ともいえるRACE ELITE WAISTというウエストバッグをリリースしてくれています。それがUK本国だと4,000円ていど、それが今のデサント仕切りの国内流通品となると5,390円もします。この差こそがデサント社員だちへの養分かと思うとどうもシャクで、買う気になれません。
10年選手ですから、裏地のポリウレタンコーテングは大方剥がれました。それでもとことん使ってやろう、そう思う所存です。