曇天で蒸した日曜日の朝。北区堀船の橘湯さんまで、銭湯ジョグにくり出しました。
わが街足立区の花火大会の翌朝だけあって、日曜の朝といえど、荒川河川敷はどことなく賑やかでした。明るくなってからかれこれ数時間が経っていたから、原住民による観客の遺失物狩りはとっくに終わっていたのでしょう。
走っていてどこからともなく、若者たちのアタマの悪い高笑いが聞こえてきました。
引き取ってあげたいな、と思いました。
都電の線路沿いをちょいと走って、「4年間上手にやりゃあ、120億入る。どうだいすごいだろ、このアイデアは。そしたらガバチョ、ガバチョ」でおなじみの東京福祉大学東京キャンパスにほど近い梶原銀座商店街に着きました。
この東京福祉大学とやら、とある銭湯の上階にも教室を構えていたといいますが、その銭湯とはJR上中里駅そばの大黒湯さんではないかな。
タダで心ゆくまで触らせてくれるねこちゃんに出会いました。いい朝でした。
さて、橘湯さんはこの梶原銀座商店街にあるのですが、表通りに面しているというわけではなく…
商店街の表通りから、ほそい路地の先にあるのです。ふしぎ!
それでいて橘湯さんは日曜日に朝湯を沸かしてくれる貴重なお風呂屋さんです。僕が橘湯さんを訪れるのはきまってこの日曜日の朝湯なのです。
23番の下足入れが埋まっていたので、隣の33番を使いました。
この日も盛況でした。次々とお客さんが訪れ、体を流し、湯に浸かっていました。
橘湯さんのお風呂は流れ風呂。それがまんま大阪銭湯のお風呂そのものだから、東京にいることをつい忘れます。ジュビナバスだってあり、快調そのもの。四方八方から冷たい水を存分に吹き付けてくれます。
ボタンを押してから、すぐ冷水が吹くというわけではありません。いったいいつ冷たい水を吹き付けられるのか…水の冷たさにこの緊張感が加わる分、ただ水風呂に浸かるよりレベルが高いかもしれません。
湿式サウナも大阪銭湯っぽく無料、それなのにしっかりと熱い。このサービス精神にうれしくなって、幾度となくサウナで熱せられてはジュビナバスでひんやり、を繰り返したのでした。
またしても90分の長逗留。この長逗留も考え直さないといけないなと思う今日この頃。誰かに咎められたからというわけでも、とりたてて理由もないのですが。
たまにしか来ないくせに長居する、そんな図々しさを自省する僕を「いつも来てくれてありがとうね」とにこやかにもてなしてくれるフロントのご主人にまたうれしくなったのでした。
帰りは明治通りに出て、西新井駅まで走る都バスに乗りました。
駅西口の商業ビルに入る中国人だけで切り盛りする「中華フォーマット」な中華料理屋でランチにしました。薄暗く殺風景でテーブルや椅子、調味料はどれもベトついている様、ぞんざいな接客はよその「中華フォーマット」な中華料理屋と同じで興味深い。
これだけいろんなことをして、まだ半日が残っている悦び。ブログ書いたり、レザークラフトしたり、なにかお勉強でもすればなお良いのでしょうが、まるまる昼寝しちゃったのだから、救いようがないね。
僕の銭湯でも朝湯、沸かします。