ほんとうにもう何もかもどうでもいい

銭湯やらいろんなところに自転車やら自分の足で走って行ったことなどを書きたいですね。

1年ぶり2回めのおかやまマラソン2018を走って思う、おかやまマラソンの良さとは

回収バスに乗るつもり満々だった。肩の鎖骨はあいかわらず折れたままだし、練習だって、10月の末から週末に銭湯ジョグを3回しただけだしな。

それにしてもおかやまマラソンはいい大会だ。2月に走った東京マラソンよりも断然楽しかった。

 

ジップアリーナ岡山で身支度を整えた。

晴れの国岡山らしく、天気は風のない快晴。とはいえ、屋内で身支度ができるのは良い。テーシャツを乳首上までまくって、心拍乳バンドをつけた。持参するのを忘れて、前日岡山駅前のドン・キホーテで買ったビオレの日焼け止めを全身に塗りたくった。

手荷物預かりも今回はここジップアリーナ岡山内で好都合だった。ボランティアのおねいさんにメッセンジャーバッグを預けて、いざ出陣という次第。

おかやまマラソンはボランティアさんががんばってくれて、良い。

スタートブロックはD。エントリー時は4時間台前半を狙っていたからな。

人をかき分けて、前へ前へと無駄にポジション取りをしようとするオッサンオバハンが、まったくいないことはなかったが、東京マラソンほどではなかった。おかやまマラソンはマナーが良い。

しかし、毎度マラソン大会に出て思う。なんなんだ、コイツラはと。スタートしてから、抜けばいいじゃないか。そもそも、おまえら、たいして速くもないだろうに。

練習で10km走れれば、本番では20kmは難なく走れると思う。

直近3回の銭湯ジョグでは、江東区牡丹にある第二和泉湯さんまで16kmを走ったのが最長である。だから、倍の32kmまでは走れるはず。

30キロを超えた岡南大橋までは我ながら驚くほど快調にキロ7分ペースをコツコツとこなすことができた。しかし、やはり僕の理屈のとおりとなってしまった。

左足の外側の筋がどうにも痛くなってしまったのだ。もう怪我やカラダが痛いのは、左肩鎖骨骨折と、不意の血便血尿と左下奥歯の銀歯がとれてしまってからの歯痛、深夜就寝中の謎の肛門痛、仕事での考え事による偏頭痛だけでよかった。

10kmをすぎたあたりで見た応援幕「自分に負けるな ○○小学校小2一同」に、四十代の半ばのおじさんは抗うことができなかった。だって、痛いんだもん。辛い。

辛いが、スタートから岡南大橋まで延々と、こんな僕に熱い応援を送ってくださる観客さんがおられた。もちろんハイタッチしまくらせていただいた。おかやまマラソンは良い。

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岡南大橋を渡ったたもとにあるラーメン広場で、今年はラーメンに加えて餃子をいただいた。餃子はモチモチっとしていたし、ラーメンは細麺にとろっと濃厚なスープが絡んで、たまらなく美味しかった。おかやまマラソンは良い。

ここから先は、自分自身に加え、胃から戻ろうとする餃子と麺とも戦うことになったがな。

美味しかったといえば、道中のマスカットやみかんも甘くてジューシーだった。私設エイドのコーラもついつい2杯いただいてしまいました。

正直、餃子とラーメンを食べて以降、38kmあたりまでは記憶にございません。

左手に見えた岡山城を見ながら、昨日行ったな、24時間後こんな辛い思いをしてるだなんて、想像すらしなかったな、おれ様ちゃんは今何やってんだろ、早く家に帰って寝たいな、ねこカフェに行きたいな、そういやたまたま遭遇した岡山唯一の箱ヘル「ファッションヘルス竜宮城」って、どんなバケモノが出てくるんだろ、などと考えていたら、背後から5時間半のペースランナーさん達が駆け寄ってきたんですよね。

「がんばってー、がんばって!」と声をかけながら。おかやまマラソンは良い。

その5時間半のペースランナーさん達と一緒に僕も「がんばってー、がんばって!」と声出しながら、必死に食らいついて行った結果が、ネットで5時間29分という結果である。

本当にジャスト5時間半でペースランナーさん達はゴールしていた。心底、感心、感服したし、驚いた。それにしてもペースランナーさん様様である。おかやまマラソンは良い。

なんかよくわからんけど、岡山県知事さんに握手してもらった。

この知事さん。地場百貨店天満屋創業家にして、県下の名門高校を出て、東大卒。スタンフォードMBAとって、社長を経て、知事かよ。

どんだけ岡山のウルトラスーパーデラックスエリートだよ。おかやまマラソンは良い。

ゴール後はジップアリーナ岡山でちょっくらひと休みして、倉敷に出た。

回収バス乗車どころか、フルマラソンを走破した。その直後の最高の入浴を岡山銭湯の原風景を色濃く残すえびす湯さんで体験することができた。もはや大勝利としか言いようがない。おかやまマラソンは最高。

パンフレットを何気なく見たら、おかやまマラソン2019開催決定とあった。またエントリーする。