2017年4月のこと。気仙沼の亀の湯さんがこのGWをもって廃業なさるということ、同じ気仙沼にある友の湯さんが「泊まれる銭湯*1」であるということ、そして時期が青春18きっぷで移動できる時期だということ。
無職の僕が旅に出る理由はこの3点で充分だった。
先客は地元の方が一人。風呂から上がられたのを見計らって、ご主人に了承を得た上で写真を撮らせていただいた。ひととおり撮らせていただいた後、すぐまた地元の方が湯に浸かりに来られた。
ご主人から震災の話を伺うなどしていたら、結果的に長湯になってしまった。2時間は居ついてしまったのではなかろうか。
女湯も覗かせていただいた。男湯が入り口向かって右側、女湯が左側である。湯船は中央のしきりに沿ってある。お湯が澄み切っていた。
壁にはシャワー付きのカランが並ぶ。
静寂に包まれていた。荘厳であった。