僕は希望どおりにこの週末、昨日の土曜日夕方に退院することができた。
では、相棒であるロードバイク、ウィリエール・ラバレド号を、遠く千葉の地に置き去りにしたままで良いのか?
そんな課題を解決してくれたのがシンケくんだった。シンケくんが上記エントリを読んでくれて、回収の手助けをしてくるとメッセージを送ってくれた。持つべきは友!(断言)
シンケくんの駆るカーで千葉のとあるスーパーマーケットにさっそうと乗り付けて、我がラバレド号と8日ぶりに再会を果たした。
別れたときとそのままの姿で待ってくれていたことに感動した僕だったが、ていねいに目視と触診で車体を確認してやったところ…なんと、右シートステーのディレイラーハンガーから上10cmていどのところにけっこうなクラックを発見しちゃっただよ。
ラバレド号、お前も傷を負ったか。しかも致命傷じゃねえか…辛い。
頭の中が真っ白になったさ。
今回、シンケくんの手助けを得るか否か、かなり悩んだ。事故のそもそもが100%自分の不注意によるものだからだ。自分起因によるさまざまな事象については、できるだけ独力(少なくても身内だけで)で解決するべきだと考え、自身のケガ関連は当然そうした。
結論として、シンケくんの手助けを得ることにしたのは、より第三者である千葉のスーパーマーケットさんへの迷惑を優先してのことだ*1。
ラバレド号がまさか乗れない状態になっているとは想定外だった。せいぜい傷だけだと、僕が身を挺して守ってやったとすっかり思い込んでいた。
7月に23年連れ添った最愛のねこちゃんを亡くした*2。お次は10年めのラバレド号とは。
単に、猫と自転車のそれぞれの運命が続いただけなのか。いや、僕にしてみれば不幸の連鎖だ。ひょっとしたら、未だ厄年絶賛継続中とでもいうのか。ということは次の不幸が控えているのか。おれ様ちゃんに降りかかる次の不幸とはいったいなんなんだ。
ひとりで回収しに来ていたら、さまざまな思いが僕の脳内をドタドタと駆けずり回って、発狂していたことだろう。
道中、イン・ザ・シンケ ' ズ・カーで1年ぶりに会ったシンケくんからいろいろな話を聞いた。シンケくんはそれこそ何度も乗り換えしていた。今の僕には到底手の届かないシロモノを。呆れたし、感心もした。激しい嫉妬すらした。
だからか、気が紛れた。
キチガイになってしまうことから逃れることができた。物事を前向きに捉えることができた。
ひとりで回収に来なくて良かったと心底思った。
ラバレド号回収の後、シンケくんがエスコートしてくれて、勝浦タンタンメンの名店「ファミリーレストラン こだま」*3でチャーシュータンタンメンを食べた。
つい4日前に左肩を15cmほど切り縫いしたばかりの僕に刺激物を食わせようとするとは、何も考えてねえなこの野郎と憤怒しつつも、態度には出さないようにした。
しかし、写真からお察しいただけるとおり、優しい辛さだった。いや、辛味はほとんど感じなかった。物理的な料理の温度でない、温かくも柔らかいタンタンメンの味を楽しめた。つまり、美味。
シンケくんは麺が茹ですぎではないかと評していたが、僕にはそれがいかにも「ファミリーレストラン」していて良いと思った。手を使って包丁で刻んだと思わせる不揃いな玉ねぎが良かった。ひき肉も同様。チャーシューだって、奇をてらわない美味さだった。
それにしても、25歳とは*4。