ほんとうにもう何もかもどうでもいい

銭湯やらいろんなところに自転車やら自分の足で走って行ったことなどを書きたいですね。

2017年4月、僕は青春18きっぷを使って、鈍行電車だけで気仙沼に行きました

北千住駅で始発か、始発から2,3本後の常磐線に乗ったんじゃなかったっけかな。

その常磐線の終点が水戸駅。水戸からまた常磐線に乗り換えたのでした。

 

次の常磐線の発車まで15分くらいありました。無職には見慣れた、親しみを感じる赤看板が向こうに見えました。一瞬だけ改札を出ることにしました。

マックで、5ちゃんねるで手に入れたクーポンを使って、ホットコーヒーを手に入れました。タダで飲むコーヒーは美味い。

右端に写るグレーの物体は輪行袋。タダで僕の足になってくれるBD-1ちゃん号を連れての旅でした。

竜田駅で降ろされました。

降ろされたのは、こちらのバスに乗るため。

竜田駅から浪江駅間は福島第一原発事故のため、未だ常磐線は不通なのです。その代行バスというわけです。

駅舎脇にあったトイレに貼ってありました。

バスが走り出して早々、添乗員のおねいさんから、「ここから先はまだ放射性物質の影響があるから窓はぜったいに開けてくれるな」と注意がありました。ビックリ。

バスが走るにつれ、その車窓からはガラスが割れ、しかし商品は並んだままのファッションセンター・しまむらやコンビニ、洗濯物のようなものがベランダにぷら下がったままの家々が見えました。ただ草が勢いよく生い茂っていました。

あの地震発生直後から、ただ時間だけが流れた風景が広がっていました。

それでいて、バスの走る国道6号線と直行する道路はすべてバリケードが敷かれていました。車窓の外の動く物体は、パトカーと警備員と白装束の除染作業員だけでした。

息をのむとはこのことでした。
信じられない風景だけが続きました。

写真など撮ってはいけない、自分の目に焼きつけないといけない。

だから、バスに乗車の間、写真は撮りませんでした。

皆さんもこのバスに乗られることをおすすめします。機会があれば、ではなく、機会をつくって、このバスに乗るべきです。いや、乗らないといけない。

日本人、いやはやジャップは、人類史上とんでもないことをやらかしましたよ。

浪江駅に着きました。浪江駅からは常磐線が通じているのですが、着いた時間帯に乗ることができる電車はありませんでした。ですから、引き続き代行バスに乗車しました。

原ノ町駅でバスを下車。常磐線に乗りました。

仙台駅に着きました。仙台から乗ったのは石巻線だったっけかな。

石巻駅に着きました。

こんな電車にゴトンゴトンと揺られて…

前谷地駅に着きました。前の晩にイオンで仕入れておいた半額★菓子パンはとっくに消費してしまい、お腹がすきました。駅前のくたびれた商店でパンを買いました。

パンには辟易していましたが、パンしかすぐ食えるものは売られていませんでした。ドがつくほどのド定価でした。1個だけ買いました。

前谷地駅から気仙沼駅まで気仙沼線が通じていましたが、やはり地震でぶっ壊れてしまいました。そこで開通したのがBRT。

ま、バスではありますが、そこらの路線バスと異なるのが専用道があるということ。じゃあ専用道だけを走るのかというと、そうでもなく、一般道を走ったり、もちろん赤信号があれば止まったりしました。そう思うと、かぎりなく路線バスでしたね。

気仙沼に到着したのは18:00のことでした。