さて、脱衣場です。
重兵衛湯さんは番台式。女湯との敷居の上の水槽には、かつて魚が泳いでいたのでしょうか。
上州の高崎・前橋といえば、だるまが有名。屋号がばっちり書かれただるまが置かれていました。
その傍らのガンダムはホコリで真っ白でした。脱衣場は客の脱ぎ着でホコリがとにかく舞う。エアコンの吸気口は一日でホコリの層ができてしまうほど。だから掃除の手が抜けないと千住・タカラ湯のご主人も話していました。
この脱衣場のとなりにもうひとつ、くつろげるスペースがありました。
籐でできたついたてがあることから、家族風呂を使う人のためのスペースだったのかもしれません。
若乃花…でしょうか。上州場所があって、それで立ち寄ったといったところでしょうか。
銭湯は人が集う場ですから。
360円を払って、入らせてもらいました。
平成9年から変わらない料金、しかも清々しく気持ちのよい朝湯。恐縮してしまいます。
「板の間のプロ」…。ふつうの人よりも方々のお風呂屋さんを巡っている僕ですが、未だに板の間稼ぎに出くわしたことはありません。僕も注意を払っていますが、番台やフロントに座るご主人・女将さんが目を光らせているおかげです。
毎月26日がフロの日であることを、まずはまだ銭湯に目覚めていない方に広めていきたい。銭湯がまた広く習慣化するのはその次ではないかと思うのです。