第三御殿湯さんは今もがんばって営業しているお風呂屋さんです。
そして、第三はあっても、第一と第二はもうありません。
正確に言うと、僕が第三御殿湯さんを訪れた2014/11/23時点に、第一御殿湯さんはまだ営業していました。ただし、週一営業(たしか水曜日のみ)と、訪れるには極めてハードルが高い状況でした。
寺社造りの銭湯本体の正面左右に木造モルタルの建物がありました。左側がコインランドリーでした。プロパンガスのボンベは乾燥機のためでしょうか。ランニングコストがものすごそう。
右側は家のよう。
その脇から煙突の地面からすっくと立つ姿を一望できるのです。街灯がまた「昭和」を醸し出していて、すこぶる良いです。
裏は畑でした。第三御殿湯さんの裏側がまるわかりです。
周りに高い建物はなく、まさに煙突がランドマークとなっています。避雷針もあって、ひょっとしたらこの周辺の落雷を、この第三御殿湯さんの煙突が一手に引き受けているのかもしれません。
入り口。ポスターの裏にタイル絵の恵比寿様が隠れていらっしゃいそうな雰囲気です。
23番の下駄箱が埋まっていたら、僕が入浴しているかもしれません ^^
おや!?
戸を開いてびっくり。なんと脱衣場に凧があがっているじゃないですか。しかも大凧!
大凧は越谷というよりも、お隣の春日部(庄和町)で由来があります。毎年5月に江戸川河川敷で「大凧あげ祭り」が行われます。僕も見に行きました。
ご主人にもろもろを写真に納めてよいかを尋ね、快諾してくださったことをいいことにパシャパシャと撮っていたら、ほかにお客さんがおられました。先走ってしまいました。焦りました。
そのお客さんにも「大凧、すごいだろう。風呂もいい風呂なんだ。いいから、どんどん撮りなさい」と勧められはしましたが…いやはや失礼しました。
僕の銭湯でも、人の目を引く、そして名物になるような品をそれとなく置きたいものです。
ご主人は番台にあがらずに…
もっぱらソファに座って、テレビを見ておられました。
この風景とすっかり同化していたし、馴染んでいたから、ついご主人をお客さんと勘違いしてしまいました。
ロッカーは入り口はいってすぐ左の面に並んでいました。ロードバイクで第三御殿湯さん詣でをした僕は、ウェアやら背負っていた荷物を籐のカゴに入れて、湯に浸かりました。