ほんとうにもう何もかもどうでもいい

銭湯やらいろんなところに自転車やら自分の足で走って行ったことなどを書きたいですね。

あの日、僕が行った重兵衛湯(前橋市)part1

重兵衛湯さん、またの名をときわ湯さんは2015年の3月末に廃業されました。

僕はそのおよそ1年前の2014年5月5日にロードバイクで重兵衛湯さん詣でしました。

 

重兵衛湯さんの湯は薪焚き。鉄コン造と油井型の2本の煙突が立っていました。使っているのは鉄コン造の煙突だと女将さんに伺いました。

建物の周りにはニワトリがウロウロしていました。放し飼いです。おおらかです。

時刻は朝の6:45。のれんの前にはもう数台の自転車が停まっていました。

というのも、重兵衛湯さんは毎朝5:30開店だから。そして、家族風呂。

「明るく お子様つれで 楽しめる 家族風呂 お湯は一回ごとに取替えます」

生まれも育ちも東京の僕には「家族風呂」の響きが新鮮です。東京にもかつて家族風呂はあったのでしょうか。

家族風呂の入り口はまた別に、建物の向かって右側にありました。

家族風呂の存在を僕に明確に知らしめたのは、今、京都・五条でサウナの梅湯を営んでおられる湊三次郎さんが以前浜松で催した「しずおか銭湯展」。

その「しずおか銭湯展」で近隣のみよし湯に家族風呂があるということを伺って、展覧会の後、行きました。みよし湯さんに。

そのみよし湯さんでもそうでしたが、こちら重兵衛湯さんでも今は家族風呂は中止しているご様子でした。

閉じられ、管理が届かない空間を某に貸し出すということは、諸問題があるのではなかろうかという、いかにもこのご時世ならではな、各種方面からの一見してごもっともなご指摘がその理由とききます。

薪が積まれていました。

建物の裏手は廃墟のようになっていました。かつて営んでいた旅館だったようです。また2008年にボヤがあったとのことで、そう言われてみれば、煤けています。

年季を感じるのです。

前述のとおり、僕が訪れたのは5月5日。つまり、菖蒲湯の朝湯に浸かりました。

23番の下駄箱が埋まっていたら、僕が入浴しているかもしれません ^^