さて、お風呂場はというと。
!!!
まさかの、屋根 in 屋根 in 屋根。
湯船は女湯との壁にそって設えてあって、そして、おわかりでしょうか???
カランが奥の壁と外壁に沿って並ぶのはよしとして、2列の島カランが風呂場の対角線状に並んでいるのです。
これには僕も衝撃を受けました。
未だ、この島カラン・対角線状レイアウトに似た、他のお風呂屋さんには巡り会えていません。
どことなく雰囲気が似ていたのは松戸市にあった清志湯さんでしょうか。「あった」と過去形なのは、清志湯さんは2015年8月末で廃業されたからです。
銭湯と一口に言いましても、どことして同一、そっくり瓜二つな銭湯などまったくありません。何かしら、どこかしら唯一無二な点・特徴があるのです。
だから、銭湯巡りは「湯快」なのです。
さて、豊の湯さんのお風呂。湯が、とんでもなく熱かったのです。
グラグラグラグラ。これはバイブラなのだろうか? 湯が煮えたぎっているからではあるまいか?そう疑ってしまうほどの熱湯っぷりでした。
そして、オーバーフロー。湯船から溢れた湯は対角線状島カランの排水溝へと流れていきました。この様を見て、なるほどなあ、とひどく感心した記憶があります。
そんな記憶と、とにかくとにかく湯が熱かったこと。未だに覚えています。
ちなみに湯船背後のガラスに覆われたスペースには庭石などが置かれていました。お客さんに湯に浸かりながら、目で癒やしを感じていただく。きっとそんな狙いで、わざわざ設けられたのでしょう。
しかし、ガラスは湯の成分で目線の高さあたりから、白く濃く濁ってしまっていました。言うまでもなく、いつの頃からか、ガラスが磨かれなくなってしまったからでしょう。その頃とは、つまり店主のやる気が…それを思うと寂しくなりました。
僕の銭湯はやはり掃除に手を抜きたくないです。たとえ最後の日まで。
入り口入ってすぐ左には立ちシャワーが2基ありました。立ちシャワーの隣の扉はサウナ室の扉です。サウナは休止中でした。
熱い湯で火照ったカラダはこの立ちシャワーで、水全開にしてクールダウンさせました。
桶はごくごくふつうの、どこのご家庭にもありそうなプラスチック桶でした。椅子もまた然り。
湯がとにかく熱かったので、脱衣場の扇風機がありがたかったのでした。