廃業されたのが2014年12月のこと。
ボヤがあったのは、それからわずか3ヶ月後のこと、だそうな。
屋根は落ち、入り口はご覧のとおり、入れないようになっていました。
入り口から中の様子を伺いました。
出火したのは向かって右手奥からでしょうか。焼け崩れた、焦げた梁を見てとれます。
入り口には工務店から寄贈された広い鏡と松竹錠。右側靴箱の木札に書かれた数字の色は黒で左側のそれは赤。右が男湯、左が女湯ということですね。
番台式、島ロッカー、籐カゴあり。
時計が指す時刻は4時10分。
かつてはコーヒー牛乳をキンキンに冷やしていただろう倒れた冷蔵庫が悲しい。
手前が暗いのはまだ屋根が残っているから。
一方、奥が全面明るいのはそうか…屋根がそっくり落ちてしまっているのですね。
左側の女湯。ペンキ絵、その下には鯉の跳ねるタイル絵。
中央には溶岩っぽい岩が配されています。
往時の様子はこちらブログエントリーが詳しいです。
第一御殿湯さん、入ってみたかった。
地の利もさることながら、週一営業かつ非常に短い営業時間であっても、実はそのチャンスはあったんですよね。目前にしてそれを逃してしまった…。
草加市松原団地付近の元荒川。桜が満開でした。
越谷市、東武スカイツリーライン東側、線路と平行して南北に走る県道52号線にはぽつりぽつりと古めかしい建物が残っていました。
残念なことはこれが県道で、クルマがびゅんびゅんと通り過ぎること。クルマが通るたびにガラス戸がビリビリと振動していたのが寂しかった。
サイタマはさ、これといって目立つ観光資源が皆無なのだから、こういった未だ奇跡的に残る往時の市井の営みが垣間見られる家々・建物を大切にしてやらねばアカン。
そんなことを思いながら、僕はこのあと北越谷の仙石湯さんに向かったのでした。